P君からもらった勇気を笑顔にかえたい!
会報「第42号 共に生きる」より(平成27年9月発行)

 新年度になりクラス替えがあり、雰囲気も変わって戸惑っていたP君。「思っていることが伝わりにくいなぁ」と感じていたのでしょう。お友だちも私もどう関わればいいのか困っており、そんな思いがP君にも伝わっていたのかもしれません。私の表情や態度を見て、さらに慌ててしまうことが続いていました。「どうやったらP君と楽しく過ごせるのだろう?」先輩職員にアドバイスをもらいながらも悩む日々でした。
 P君は1人でいろいろな部屋に行っては紙をちぎったり、高い所に登ったりします。そのたびに私は「十分に仲良くなれていないから、P君も私を呼びにくいのだろうな」と悩んでいました。そんなある日のことです。P君が私におんぶを求め、力を抜いてペタッと身体をあずけてきてくれました。P君が「一緒に行こう」と私をひっぱってくれたことにより、自然と涙がこみあげるほどうれしい気持ちになりました。P君から歩み寄ってきてくれたことに勇気をもらい、そのことをきっかけに、もっとしっかり向き合っていきたいと強く思いました。
 それからは、P君の顔をしっかり見て、どんな反応も見逃さないようにしていると、P君の目線や表情の変化に気づけるようになってきました。少しでもP君と楽しく園で過ごせるようにと思いながら関わると、笑顔も増えてきました。またクラスの職員にもP君の様子をすぐに相談するようにすると、P君の行動の意味が少しずつ見えてきました。P君が紙をちぎったり高い所に登った時に「お友だちが使っていて『貸して』って言えなかったのかな?」など自然に気持ちをくんだ声かけができるようになってきました。それまではP君の行動に困り戸惑うことが多かった私ですが、だんだんとP君の仕草や表情をかわいらしく思うようになり、お母さんにそんな様子を伝えたいと、写真を撮って見てもらったことがありました。お母さんはP君のやわらかな表情をとても喜んでくださり、その時のお母さんの笑顔がうれしく、とても印象に残っています。
 今でも試行錯誤の毎日ですが、「これをしてほしい」「こっちに行こう」と私を選び手を引いて教えてくれることが増えています。これからも「P君の笑顔がもっと見たい!」そんな気持ちでP君と一緒に過ごす時間を大切にしていきたいと思います。
※写真はイメージです。

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