あけまして おめでとう ございます
今年も 宜しく お願いします

(2024年1月・第550号「風の子だより」より)

 今から40年程前までは、心身に障がいがある人たちは、入所(収容)施設に入って生涯そこで生活するのが普通でした。大阪では富田林市の山の中に金剛コロニーという施設が作られ、何百人という大勢の障がい者の人たちが生活していました。

 この施設は全国一の規模であり、建設当時は大変先駆的な事業ということで、全国の市町村から羡望の的になっていました。しかしその後、この施設は障がい者を地域社会から隔離して生活させる人間差別であるという批判が沸き起こったのです。

 私どもの法人では、昭和61年(1986)に西淀川区において、障がいのある成人の40人定員の通所施設を作りましたが、平成7年(1995)に同区にて10名弱の方が入所できるグループホームを設置しました。この施設は全国でも先駆的と云われていました。現在では、こうしたグループホームが西淀川区、東淀川区併せて五カ所あり、30人を超える人たちが生活しています。

 グループホームは、家庭で充分な養育が難しくなった成人の障がい者のため、施設の指導員が援助し、仲間と共に地域社会で生活する施設です。

 このホームへの期待は大きく、永年保護者の方達から施設の増設の要望が強くありましたが、この新年にやっと一カ所、東淀川区豊新地区にて設置する運びとなりました。この一月に工事が着工する予定です。細かい内味は、又お知らせすることができましょう。

 皆様にとって、どうぞ新しい年が幸せ多い年でありますよう、祈念申し上げたいと思います。

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設置・運営主体
社会福祉法人 水仙福祉会