きょうだいの育児について
(2023年11月・第548号「風の子だより」より)

 今年度に入って、子育てについて学び合う集まりを各年齢ごとに行なってきました。その中で過日、「きょうだい」についての初めての話し合いをしました。出席した人の多くの方が、0才から1才を抱えた育児休業中のお母さんたちでした。

 「きょうだい」問題についての悩みを出し合った中で、上の子が下の子のように、お母さんの優しい「かかわり方」を、自分も同じようにして欲しいという行動に出ることは一般的によくある事で、いわゆる「赤ちゃん返り」の現象で、極く当たり前のことでしょう。

 しかし、同時に下の子が生まれ世話をする中で、今まで可愛く思っていた上の子が、可愛くなくなってしまった、という思いが複数のお母さんから吐露されました。これは大変驚くべき発言で、お母さんたちの本音を伺って愕然としました。

 しかし、よく考えてみますと、これはお母さんを責めることはできません。むしろ、お母さんの子育ての負担を軽くする方法を真剣に考える必要があると思います。下にきょうだいができたら、上の子に対しては父親がしっかり関わることが必要でしょうし、保育園も該当のお母さんとの連携をしっかり取り合って、何か支援できることを見出すということが大切だと思います。

 そして子育てがお母さんだけでなく、お父さんも同じだけの力を発揮していただけるよう、どの家庭も改められていかなければなりません。昔から「ことわざ」で、「きょうだい」は他人の始まりという言い伝えがあります。「きょうだい」を上手に育てることが、大切であると思います。

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