年度の後半に入って
2018年11月・第489号「風の子だより」より

 暑かった夏が終り、ようやく秋らしさの季節がやってきました。このさわやかな秋の風情がいつまで続くのか、また昨年のようにあの寒い冬が早くやってくるのではないかと不安になります。

 しかし、日本の10月や11月は、何と言っても気持ちのよい季節です。山や海、また自然豊かな郊外に出かけたくなります。そして、秋は食べ物が大変おいしくなります。食欲の秋です。秋のお祭りでつきものの餡をごはんにまぶした「おはぎ」や「ぼたもち」が季節の花に関係することを最近知りました。「おはぎ」は秋に咲く「萩」を指し、「ぼたもち」は春の牡丹(ボタン)の花に因んでつくられたもので、どちらも同じものです。昔の人は、実に詩的な表現が巧みです。

 今年の夏、毎朝目を楽しませてくれたのに鉢植えの朝顔がありました。赤、ピンク、紫、青と色とりどりの美しい花が毎朝、表情豊かに咲いてくれました。もうすぐ終りのようですが、この「朝の顔」という名前をつけられた人は、何というすばらしい詩心のある人だろうと感じさせられます。

 さて、余談が長くなりましたが、秋から冬にかけて子どもたちは身体的にも精神的にも充実させていく時期に入ります。運動会が終り、遠足、観劇、クリスマス会、おもちつきと、年末までに行事がたくさん続きます。この間、各クラスでも色々な取りくみが行われます。

 保育も年度の後半に入ってきました。保育の年間計画(保育課程)の充実と点検に入る必要があります。職員一同、身を引きしめて、年度の後半の保育にがんばっていきたいと思います。

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