災害対策について
2018年9月・第487号「風の子だより」より

 今年は、大変災害の多い年になりました。これまで比較的災害が少ないと言われていた大阪でも、北大阪地域に激しい地震がありました。続いて連続の雨天により、土砂崩れや河川の氾濫などによって、水害が発生しました。その後は猛暑続きの毎日となり、熱中症に悩まされました。毎日、何が起こるか分からない不安を感じます。

 特に水害による多数の被害が発生したことから、避難への指示が遅いという苦情や非難が新聞で強く主張されていました。そんなことが影響しているのだろうか、過日の台風20号の襲来の時は、随分と早く警報が発令されました。

 いつものことですが、この台風の折の警報の発令には、悩まされることが多々あります。小中学校の場合、朝の早い時点で警報が出れば、その日の1日は休講となります。日中の途中で警報が出れば、即時に生徒を帰宅させます。実に簡単明瞭です。

 しかし、保育園は、そう単純にはいきません。保護者はみなさん仕事を持ち、保育園の支えがあって仕事をし、生活が続けられています。台風が来ることが分かっていても、仕事を休むことが難しい場合もあることでしょう。日中に警報が発令されても、すぐに帰れないこともあるでしょう。

 8月23日の台風20号の時は、昼すぎに警報が発令され、保護者のみなさんには早いお迎えをお願いしましたが、殆どの方々はご協力くださり感謝しております。しかし、実際に夕方の六時を過ぎても雨も降らないし、風も吹かない状況があって、保護者の皆さんに大変に申し訳ない気持ちになりました。

 こういう災害に対する安全対策を考えるばあい、何か客観的な基準が必要なことは当然です。それが現状のばあい、気象庁が出す注意報であり、警報であることは誰もが否定できないことでしょう。

 それだけに、対処の方法が、もう少し現実的にならないものかと、いつも思うことです。

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