自然を知るということ
平成30年7月・第485号「風の子だより」より

 私たちの法人職員は、色々な機会を通して、自然を知り学ぶということを行っています。新採職員は、初めての新採研修において、アメリカの生物学者レーチェル・カーソン氏の書いた「センス・オブ・ワンダー」の図書をテキストに輪読しながら理解を深めるようにしています。

 自然から学ぶということは、私たち人間を相手にする仕事、保育や教育、介護や療育の仕事を行う者にとって、基本的に大切であると思っているからです。理屈で知るだけでなく、実際に自然に触れ合うことを大事にしています。それが他の法人にはない丹波の自然体験施設です。

 ここは丹波篠山の近くにある山の中の施設です。今年も幼児クラスでは、ふれあい親子遠足を実施しました。川での水遊びや、豊かな緑の中で散策が楽しかったという報告をいただいています。

 6月22日には、この施設の周辺で「梅取り」の活動をしました。保育園や学童の保護者の家族の方々も参加くださり、総勢140人のにぎやかな梅取りを楽しみました。一部の人たちは、夜残り蛍狩りに参加しました。沢山の蛍が郡舞する光景を見て、来てよかったとの報告をいただきました。

 私たちの法人職員は、300人近く在職していますが、新しく入った若い職員のみなさんの過半数が、生まれて以来蛍を見たことがないと言っています。これらの若い職員も、夜空に舞う蛍を見て感動しています。

 自然を知るということは、理屈抜きで自然に触れ合い、体験することを通して、学ぶことが出来ます。わが子を育児する親にとっても大切なことですし、子ども自身も小さい時から自然と接触する機会を多く持つことが好ましいと思います。

 風の子児童館では、学童児を対象に自然学校を組織し、年に4〜5回、前述の丹波の自然体験施設で活動しています。1年生から参加した子どもは、高学年になるまで、殆ど退会がなく継続して参加しています。自然は、人工的でないが故に、飽きが来ない、むしろ楽しいということが明白です。

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