保育参観
2016年2月・第457号「風の子だより」より

 毎年、年度の終り頃、一月〜二月にかけて幼児クラスでは、クラス毎に保育参観を行っています。今年は、突ぱなの「やまぐみ」さんの児童にインフルエンザが複数発生し、やむなく延期のトラブルがありました。
 この保育参観は、他の園ですと「生活発表会」という名称で行われている行事と類似しています。いわゆる「生活発表会」は、その園全体で取りくむ形が多いですので、見る保護者にとっても我が子が出るのは、ごく一部になります。

 そのため一年間の子どもの成長を見るには、物足りない感じになります。また、この大規模な行事になりますと、つい見せるための行事になって、力が入ってしまいます。担任から、ハッパをかけられながら、緊張して固くなってがんばる子どもたちの姿には、可哀想な気持ちにかられます。

 子どもたちの行事は、生き生きと楽しい気持ちで参加できることが何よりも大切です。うまく出来なかっても、その子が参加意識をもって伸び伸びと演じることが必要です。

 風の子の保育参観は、いつもの友達の中で緊張しなくてもよい環境のクラス単位で、じっくりと取りくむ形で行なってきました。もう、この形に改めて四〇年を超えています。

 さて、今年の保育参観の特徴は、「ことば遊び」、すなわち詩の朗読です。三〜四才児は、「うさぎの電報」、五才児は「まつり」です。いづれも北原白秋の詩です。北原白秋の詩は、ことばのリズムがあり、大変覚えやすく、楽しい詩です。

 就学前の幼児期のこの年令は、ことばを一杯に覚え、抽象用語を理解していきます。そして記憶します。絵本は、声を出して読み聞かせをする時期ですので、声を出して詩を読む「ことば遊び」は、この子らにとって大変に意味のある活動です。あんなに長い詩を、よくも全部覚えられたなあ!と感心させられますが、子どもたちの柔らかい頭は、また大きく成熟していっています。

 観覧されたご両親の感想をお聞かせ下さい。

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