<風の子保育園の特徴>障がい児保育について(2)
2014年12月・第443号「風の子だより」より

 障がいをもつ子や成人の人を見て、蔑視や差別の気持ちで見る方がいます。それは障がいを、その人の人格全体の障がいを見ている間違いを表わしています。この場合、障がいという言葉を、役に立たないとか、能力がないとか、乏しいとかという意味にとっていると言えます。

 しかし、その人の人格と障がいとは別のもので、切り離して理解する必要があります。それは障がいがある人にとっては、日常生活を行うにあたって障がいが故に色々と都合の悪い事や不便な事、また不利益なことを生ずることになります。

 ところが、その不都合さや不便さを少しでも取り除いてあげることによって、その人にとっては、その面においての障がいはなくなってしまいます。その意味で、障がいといわれているものの多くは、社会的なものだと言えます。したがって、障がいは、社会関係の障がいであるとすることができます。

 例を挙げると、足腰の不自由の方が外出困難でしたが、環境がバリアフリーになったり、エレベーターでの乗降ができたりすると、外出がしやすくなり、その事での障がいがなくなります。知的障がいがある人は、言葉が充分使えず、自分の気持ちを伝えることが難しい人が沢山います。でも、周りの人が、相手の立場に立って、表情やしぐさから判断してあげ、気持ちを分かってあげることを通して、コミュニケーションができる筈です。

 この障がい児や成人への考え方は、一般の普通児の保育にも通ずる原点でもあると言えます。 

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