<風の子保育園の特徴>タテ割保育について(2)
2014年10月・第441号「風の子だより」より

 タテ割保育は、子どもの生活場面が年令差のある構成ですので、子ども同志の関係が単調でなくダイナミックな影響を作り出します。

 まず第一に、年令の高い上の子から、下の子に対して文化が伝承されます。これはすごく大きな事です。上の子が獲得した知識や感性が、日常生活の中で下の子に対して影響を与えます。誰が教えるわけでもないのに、4才の子が何時の間にか文字を覚え、遊びのルールを覚えていきます。同様に3才の子が複雑なことば使いができるようになり、友だち関係の広がりを作っていきます。そして、自己中心の世界から、我慢したり相手に合わせるという社会性を身につけていきます。

 第二番目に、上の子は下の子に対して優しさと思いやりの気持ちが育っていきますし、下の子は上の子に対して目標となるあこがれや積極的な心を築かせてくれます。

 子どもは環境で育っていきますので、タテ割保育は、年令別保育がどんぐりの背くらべであるのとは異なり、子どもたち相互に刺激し合う関係があります。

 それは家庭内のきょうだい関係と似ていると言えましょう。

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