夜店まつり
2013年9月・第428号「風の子だより」より

 この「風の子だより」が発行される頃には、風の子夜店まつりは終っています。多分、楽しくにぎやかな夏の風物詩として、成功を納めているものと確信しています。

 今年は33回目の夜店まつりです。では第1回はと言うと、1980年、昭和55年に遡ります。まだ生れていない頃だと思われる方がおいでになることでしょう。これだけ永く続いていると、風の子夜店まつりは、すっかり地域に定着し、名物の行事になっています。殆んど宣伝もしていないのに、毎年8月の最終土曜日は、風の子で夜店まつりが行われるということが、人々に理解していただいていると思います。

 今から10年程前までは、この夜店まつりは保育園と学童の保護者会と園との共催で実施してきました。それが、この10年程は園が主催し、保護者会が協力参加という形で行ってきました。その理由は色々とありますが、本来の姿ではなく、2〜3年前より何とか改めていけたらと思っていた所です。

 それが今年は保護者会の方から、保護者がもっと中心になってお手伝いではなく準備からすべて責任をもってやろうという嬉しい声が盛り上ってきました。前後して、お父さんの会(オヤジの会)が出来、その会で「ヤキソバ」を責任をもってやろうという別のエネルギーが後押ししてくれました。このオヤジの会は、毎月定例会をもっていこうという積極的なものです。かつての風の子保育園の姿が再現してきたという感じです。

 毎年の夜店まつりに焼鳥をしてくださるお父さんのグループがいます。お父さんではなくお爺さんグループと呼ぶべきかも知れません。かつての保護者だったお父さん達です。もう2〜3十年前の保護者だった人たちです。この人たちは、この夜店まつりを同窓会の日として集まり、焼鳥をやってくれています。保育園を媒介として父親同志つながっている不思議な関係です。他に、母親同志の関係もあり、また家族同志の深いつながりが続いている例が沢山あります。

 また、風の子夜店まつりは卒園児の同窓会の日でもあります。大学生、社会人になった卒園児が気兼ねなく園を覗く良い機会にもなっているようです。

 夜店まつりが人々を結びつける機会になっていることは、大切な効用だといえます。

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