伝統行事

ハロウィンやクリスマスなど海外の行事が今日本でも盛んに行なわれています。一方で、日本の伝統行事について家庭では行なわれなくなったものも少なくありません。
水仙福祉会の各施設では古き良き(意味のある)日本の伝統行事を継承すべく、利用児・者とともに行事に取り組んでいます。
なお、もちろん海外からの行事もみんなで楽しんでいます。


桃の節句
お雛さまには京雛と関東雛があるのはご存知ですか?
お内裏さまの位置が、京雛は向かって右、関東雛は向かって左になっています。日本古来より、左は右より格が高いとされていました。現在は関東雛が、主流になっています。利用者のAさんは「大正天皇から逆になったんやで」と教えてくださいました。大正天皇が即位の礼で、洋装の天皇陛下が西洋のスタイルで皇后陛下の右に立たれたことからこの風習が広まったとされています。今はこのスタイルが一般的となってきています。またその他にも利用者の皆さんから「子どもの健康を祝って流し雛したんやで〜」「ここから魔除けがはじまったのよ〜」と話を聞かせていただきました。

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節分
節分について利用者の皆さんにいろいろとお聞きしました。多くの方が、魔除けのために門口に柊(ひいらぎ)の葉とイワシの頭を挿していたことや、豆まきの豆を枡に入れるのはますます繁栄するようにという意味が込められていることなどを教えてくださいました。また、それぞれのご家庭の思い出もお聞きすることができました。豆は掃除が大変なので、落花生を殻のまま撒いた話や、主人に豆をぶつけて追い出すのはもってのほかで、人には撒かなかったことなど、懐かしそうに話されていました。水仙の家では、今年はご家族と一緒に豆を撒き、鬼退治しました。みなさん、日頃のストレスを鬼退治で発散されていました。

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お正月
お正月の習わしについて水仙の家の利用者の皆さんにお話を伺いました。
「をけら参り」…大晦日、除夜祭斎行ののち、宮司以下祭員によって、境内に吊るされた灯籠に火がともされ、夜を徹して火が焚かれます。移した火は消さないように火縄をくるくるとまわしながら持ち帰ります。持ち帰った<をけら火>は家長(Aさんは「親分が持って帰るんや〜」とおっしゃっていました)が、かまどに火を入れ、お雑煮など煮炊きに使うそうです。Bさんは「1年の幸せを願うために<をけら参り>するんやで〜」と話されていました。
「鏡もち」…鏡もちは、各家にお迎えしている年神にお供えするためのもので、鏡もちの丸い形は鏡を表現したものだそうです。もちを重ねることは魂を重ねることに通じ、そのうえに橙をのせて「だいだい(代々)」子孫が続きますようにという願いが込められているとのこと。
また、お話を伺っていると“しめ縄”や“藁草履”を作ったというご利用者がおられたので、しめ縄の編み方を教わりながら職員も作りました。藁叩きから「正月用だから硬めが良い」など初めから教わり、計3本の素敵なしめ縄ができあがりました。飾り付けは職員で行ない、玄関と2階のデイフロアに2つ飾りました。ご利用者の方からは、「立派ねえ」「“しめ”には神様の“占める”場所という意味があるのよ」。また、神様の降臨を表す「紙垂」(かみしで/しで)、清廉潔白を表す「裏白」、家系を譲って絶やさず子孫繁栄を願う「譲り葉」、代々栄えるよう願う「橙」など、いろいろな謂れも教えてくださいました。




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七夕
短冊に願いごとを書くという風習は、中国の行事「乞巧奠(きこうでん)」からきているとされています。機織りや縫製の上達を願っていたものが芸事、書道の上達も加わり、現在では様々な願いことがされるようになりました。日本では江戸時代に寺子屋で学んでいた寺子たちが、習字が上達するようにと短冊に願いを書いて笹に飾ったことが始まりとされています。普段は「手が震えてもう字は書けないわ」とおっしゃる方も、この日はペンを手に取り思い思いの願いごとを書かれました。「健康でありますように」「これからも水仙の家でたくさん笑って、若返りますように」。皆さんの思いが届くよう、職員も努力したいと思います。

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