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社会福祉法人 水仙福祉会
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事業計画

2025年度(令和7年度)事業計画
理事会(2025年3月19日)にて承認

法人事業
1. 令和5年6月評議員会及び理事会にて建設の承認を得た東淀川区豊新地域における障がい者グループホーム(イーハトーブ風の家センターハウス;2・3階部分)・有料老人ホーム(4階部分)・地域交流センター(1階部分)については、本年3月末日において完了する運びとなった。ついては、この新設される建物の運用について、新年度より漸次活用できるよう内部整備を行ない、開所準備を進めていきたい。

2. 法人の理事会、評議員会等の役員の構成が国の定める望ましい方向性に比して遅れがあるとの意見があるので、若干の必要な改革を行なっていきたい。

3. 法人事業本部の後継者および各施設の管理者確保が早急の課題となっている。このため人材確保に努めるとともに、法人内の研修の強化、人材の発掘に力を注いでいきたい。

4. 施設職員確保の困難さが続いているが、福祉や保育士養成校との関係が浅くなっている傾向があるので、再度緊密な関係を築いていかねばならない。昨年にも増して、その努力をしていきたい。

5. 法人内各施設の築後年数が長くなっている所が多くなっている。このため大規模な補修を必要とする所が続出している。補修には多額の費用を要するので、各施設において経費の節約に努め、民間資金の確保、補助金の申請等を行ない、施設の安全管理に努力していきたい。

6. 法人内施設の中で、敷地を大阪市から賃借している施設が5か所存在している。これらは期限のある賃貸借契約を結んでいるのであるが、漸次契約が満了する時期に来ており、将来的に不安定な状況である。経営の安定のため、この契約関係を明文化し、施設活動の将来を守っていきたい。


風の子保育園・風の子ベビーホーム
1. 事業について
(1) 区内の利用希望者が減少しているなか、保育園・ベビーホームとも安定した子どもの人数を確保できる見込みである。
(2) 風の子保育園は「認定こども園」の認可に向け書類作成など具体的に取り組む。
(3) 経年劣化による建物の補修や、より使いやすさを考慮し改装を行なう予定である。

2. 保育内容・家族支援
(1) 子どもの主体性を尊重し、身近な大人との関係を基盤にしながら自尊感情、自己肯定感を育み、感性を育てる保育を行なう。
(2) 専門講師を中心に興味や広げ、五感を育む。
(3) 家族関係の希薄さや大人中心の生活になりがちな家庭、外国籍や障がいを有するなど個別の難しさに対する支援を充実する。
(4) 地域の子育て支援の中核としての役割を果たす。

3. 職員の資質向上と待遇改善に向けて
(1) 年間計画に職員研修や職員会議を位置づける。
(2) 法人の理念の理解を深め、日々の保育に反映できるような職員の育成に力を入れる。
(3) 保育士等キャリアアップ研修を実施すると共に職員の履修を進める。
(4) 職員の待遇改善に向けて休憩時間や場所の確保、業務内容の見直しやスリム化を目指す。

4. 地域福祉について
地域子育て支援拠点事業として、子育て支援や育児相談を行ない地域貢献に努める。
(1) 地域の親子対象に平日毎日実施し、親子が遊びや行事に親しむ場を提供する。日々の育児相談、セミナー、講演会を実施する。地域の保健師や心理相談員との連携や、子育て支援事業所連絡会への参加、区内各所の子育てサロンへの出前講座を行なう。
(2) ことばの教室は、発達に心配のある乳幼児の親子が定期的に通園する。東淀川保健福祉センターや淡路こども園、風の子デイサービスと連携し、福祉サービスの利用や進路選択等の相談にのる。


風の子児童館子どもの家
1. 事業について
学童期の子育てを支援する風の子児童館は、就労する親の為に単に子どもを預かるのではなく、子どもが落ち着き安心できる家庭に変わる居場所として担っていく。また子どもにとって、家庭、学校、児童館との三元化された生活の為、学校や家庭での個々の悩みを把握し、保護者との連携を密にとり、心身共に健全な育成に努める。
(1) 令和7年度は10人の新1年生を迎え、全員で43人の登録となる予定。
(2) 不登校で朝から受け入れをしていた小学6年生を、引き続き中学生利用児とし、新1年生を含め風の子デイサービスと連携して時間の枠を超えて支援する。
(3) 「児童館と親とで育てる子ども」として、迎え時の保護者との情報交換を基盤にしつつ、グループでの懇談会を行なう。
(4) 児童のほとんどが保育園卒園児であるため、保育園職員が児童館と連携をとりながら子どもの理解に努める。

2. 活動内容について
(1) 宿題に取り組む時間を設け、学習の遅れがある子に対しては保護者と意見交換し、学校への相談につなげていけるよう支援する。
(2) 自主的に活動できるよう、おやつ作り、製作、読書、戸外での遊び、また保育園児の幼い子のお世話や交流をする機会も積極的にもつ。
(3) 丹波や比良の自然生活体験施設での活動や宿泊の企画を、主体的に子どもが行ない、生活力、チーム力など培い、達成感を味わう機会とする。
(4) 中学生、高校生の居場所として、来館しやすいような環境作り、また行事の参加への働きかけを行ない、退所後も繋がっていけるようにする。

3. 職員の資質向上について
風の子保育園や法人全体での職員研修に積極的に参加すると共に、児童館関係、地域福祉関係職員として地域福祉、およびセツルメントの理念についても研鑽し理解を深める。


風の子デイサービス
1. 事業について
3つの事業(児童発達支援・放課後等デイサービス・障がい児相談支援と計画相談支援)の充実をはかる。

2. 療育について
①本人主体、②家族支援、③ライフサイクル支援の3点を基本に、子どもの主体性を尊重した支援を大切にする。事業所と家庭が協力する関係を築き、子どもにとって安心できる環境やかかわりのあり方を保護者と共に考える。
(1) 放課後等デイサービスは、地域の小、中学校、支援学校高等部の利用者9人を登録。強度行動障がい等の児童についての個別対応を行なう。
(2) 児童発達支援は、風の子保育園園児6人と、地域の親子を受け入れる。風の子保育園とは日常的に、情報や支援課題の共有に努め、連携していく。
(3) 家族支援として個別相談、療育への親子参加を実施。保護者間の繋がりを作る。きょうだい関係、就学相談については年間を通して取り組む。
(4) ライフサイクル支援では、学齢期におこる諸問題について、子どもの意見を聞きながら、保護者と対応を検討し、学校、関係機関と連携する。
(5) 風の子児童館と連携して個々の児童の支援をしていく。


淡路こども園
1. 療育について
従来通り、4つの事業(児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援、障がい児相談支援と計画相談)を実施。中核拠点型の児童発達支援センターとして①幅広い高度な専門性に基づく発達支援、家族支援機能、②地域の障がい児通所支援事業所に対するスーパーバイズ、コンサルテーション機能、③地域のインクルージョン推進の中核機能、④地域の発達支援の入口としての相談機能の役割を担える体制を整える。

2. 療育内容について
「本人主体」「園と家庭が両輪となって協力する」「ライフサイクル支援」の基本理念に基づき、丹波や比良の自然体験施設で自然に親しむ経験を積んだり、絵本や音楽を療育に取り入れ、子どもたちの興味や表現の幅が広がるように活動を工夫する。

3. 家族支援・相談支援について
近年は、複合的課題を抱えた家庭が増えているため、本人支援と家族(きょうだい)支援が不可欠である。家庭の状況に応じてカウンセリング等の専門家による相談と具体的な支援が必要なため、ケース会議の実施や関係機関との連携を積極的に行なう。また、保護者会や卒園児親の会(友の会)のつながりを活かし、保護者同士で支え合う関係を応援する。

4. 職員の資質向上について
近年の新人職員の傾向として、コミュニケーションが苦手な人が少なくない。日頃から職員同士でコミュニケーションをはかり、人間関係を築くことで、気付きや手応えを感じられるようにしたい。加えて、若手職員のやってみたい事を応援し、挑戦することがモチベーションにつながるように職場の雰囲気づくりを大切にしたい。

5. 地域福祉について
療育等支援事業として、在宅の親子向けのそだちの教室や発達相談を実施。地域の行事やこども食堂への参加、ふれあいまつりの地域開放、ボランティアの受け入れを行なう。また、東淀川区障がい者地域自立支援協議会の一員として、地域福祉の推進に積極的に関わる。


姫島こども園
児童発達支援センターとして、4つの事業(児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援・障がい児相談支援と計画相談支援)の充実をはかるとともに、報酬体系に対応し安定した施設運営をめざす。
児童発達支援(未就学児対象、定員30人)
職員が高度な専門性を持ち、5領域(社会性・コミュニケーション・認知・運動・生活)に基づいた支援を実施。利用児との「基本的信頼関係」を基盤に、本人の主体性を尊重した支援を行なう。

放課後等デイサービス(小中高生対象、定員10人)
幅広い年齢層の学齢児に対して、本人主体の療育を実施し、子どもの声に耳を傾け、保護者と丁寧に対応を検討する。並行して学齢期に生じる諸問題の相談に乗る。卒業後の進路の一つとして、法人内の成人施設との連携を深める。

家族支援
我が子との関わり方、家族関係、きょうだい児、発達や進路等、子育てに関する様々な悩み事に耳を傾け、細やかな相談の場を用意する。家族間の交流や支え合いを支援する。家族の相談力を高め、家族の力で問題を解決できるような力を培う。また延長保育、個別の送迎、出産時のフォロー等、園で柔軟に対応する。

柱となる他の事業
「保育所等訪問支援事業」「障がい児相談支援事業・計画相談事業」「療育等支援事業」については、専門性に基づく発達支援を基盤に、柔軟に対応する。また、地域のインクルージョン推進をめざし、積極的に地域に出向く機会を増やす。

その他めざすもの
職員の資質向上のための研修を積極的に実施する
働きやすい職場環境づくり
地域に開かれた施設づくり・・セツルメントの理念に基づき、地域の活動に参加、園での交流を図る
防災について・・BCPの見直し、法人内成人施設との合同避難訓練を計画、福祉避難所としての役割の維持、強化
センターとして他事業所へのスーパーバイズ・コンサルテーション
近隣区の保健福祉センター、子育て支援室との連携


風の子そだち園
1. 4月より新たに支援学校を卒業する2名を受け入れる。

2. 日中活動支援の中で法人内外の施設間交流を進める。情報交換やネットワークを広げることにで、より充実した支援を目指す。

3. 日中活動支援の中で利用者が役割として施設運営に関わるような取り組みを行なう。

4. 近年、利用者の高齢化に伴い疾病の増加が見られるため、嘱託医、連携医療機関、看護師、関係機関、家族と連携して、利用者の健康管理に努める。また入院、手術等に至った場合は必要な治療が行えるよう支援する。

5. 本人、家族、医療、福祉の関係機関とのサービス担当者会議の頻度を増やし個別の支援計画がよりニーズに合ったものになるように取り組む。

6. 施設環境、設備に関して、旧館の内装の修繕を行なう。また耐用年数が過ぎている電話機の交換をする。セキュリティ面で危険性がある古いバージョンのノートパソコン11台の買い替えを行なう。走行距離27万キロを超えている車両の買い替えを検討する。老朽化に伴いグループホームの水回りの修繕を行なう。

7. 昨年度末に増床の整備をしたグループホーム(花の家1階)にて、新たに2人の重度障がい者かつ強度行動障害のある利用者の受け入れを行なう。(令和6年度大阪市障がい者グループホーム整備費補助事業の補助金交付決定済)また歩行が出来ない、または歩行が難しい利用者を移動の面での生活の広がりや防災の観点から1階の新設した部屋への引っ越しを提案し支援の充実を図る。

8. 昨年度末に空床がでたグループホームで本人の自立に向けてのニーズや家庭の事情のニーズに応えるために空床型ショートステイを実施。

9. 4月より東淀川区で運営が始まるグループホーム、イーハトーブセンターハウスに入居を予定している利用者を支援し、運営に関して東西の職員間で密に連携を行なう。

10. 地域に根ざした施設作りを目指す。グループホームに関しては地域連携推進会議を実施する。


ワークセンター豊新
1. 事業について
(1) より充実した活動を展開する拠点として、分園(「仮:フレール」)を運営する。
(2) 新グループホーム(「仮:センターハウス」)における、「居住地としての機能」と、「地域福祉活動拠点としての機能」を発揮できるよう計画を立て、具体的に取り組む。
2. 支援内容
(1) 活動から仕事へ
法人内の他施設において、調理補助や清掃、買い出しなどの仕事に利用者の力でもって取り組めるよう支援する。
(2) より利用者が主体となった日々を送るために
今までも利用者が主体となっての支援を行なってきた。次の段階として、今ある活動の発展に向けた研究に共に取り組んだり、利用者自身がどうしていきたいのか話し合いを重ねたりすることで、自分の活動・仕事に対して、さらに主体的に取り組めるような提案をしていく。また、既存のグループにこだわらず、活動・仕事に応じたグループ設定を検討する。
(3) 仲間との共同に向けて
自分の思いを言いにくい、人の意見を聞くのが苦手など、それぞれの特徴があるなかで、必要があれば職員が仲立ちしながら、「自分の意見を率直に伝えること、仲間の意見をしっかりと聞くこと」を大切にしながら活動を展開していく。

3. 地域福祉について
(1) 新グループホーム(「仮:センターハウス」)の1階を地域の福祉課題に対応する活動拠点とする。利用者と共に福祉課題に取り組むことで、地域の障がい者理解にもつなげていく。
(2) 年間計画を立て、地域と共に、地域の福祉課題に取り組んでいく。


水仙の家
1. よりよいサービスの提供を目指す
(1) 法人新施設に併設される住宅型有料老人ホームの入居者に訪問介護等の支援が必要な時は入居者のニーズに対応できるよう体制を充実させる。

2. 地域社会への貢献と責任
(1) ブランチ(総合相談窓口)は何か困りごとがあったら「水仙さんに相談したら」と言ってもらえる関係づくりを構築していく。

3. デイサービス(地域密着型通所介護/総合型通所サービス)
(1) 中重度者ケア体制加算、サービス提供体制強化加算、科学的介護推進体制加算、ADL維持等加算、個別機能訓練加算を算定する事業所として、介護福祉士資格所持者の割合を維持する。さらに口腔機能向上加算など加算に向けて人員の確保を行なう。また科学的介護情報システム「LIFE」を活用し、PDCAサイクル・ケアの質の向上に取り組む。
(2) 介護予防の観点を意識する。
4. 訪問介護(総合事業および障がい福祉サービスも含む)
(1) 特定事業所加算Ⅱを算定する事業所として、老々介護など複合課題を抱えるケースも積極的に対応する
(2) ICTを活用し業務の効率化とシームレスな情報共有を行なう。
(3) 障がい福祉サービスについては、引き続き居宅介護・同行援護・行動援護・移動支援を実施する。

5. 居宅介護支援事業
(1) 常勤ケアマネジャーを3人体制にして特定事業所加算Ⅲ(要介護一人につき¥3,591/月)を算定し、事業運営の安定化を行なう。
(2) 地域包括支援センターやブランチと連携し協働しながら、支援困難ケースに積極的に対応する。
(3) 東淀川区介護認定審査会に職員を審査員として派遣する。

6. 総合相談窓口(瑞光ブランチ)
(1) ブランチは瑞光中学校エリアを担当している。令和7年度も引き続き、「地域の身近な相談窓口」として、アウトリーチを心がける。


風の輪
1. 相談支援事業
(1) 委託相談支援事業
本人や家族・支援者等からの相談に応じ、情報提供及び助言を行なう
専門知識や他職種との緊密な連携を要する困難ケース等への対応
区内指定相談支援事業所等に対する後方支援と人材育成
高齢者、児童、生活困窮者支援等の各専門機関と連携した地域の相談支援体制強化(つながる場の積極的な活用等)
区地域自立支援協議会の企画運営
障がい者虐待や障がい者差別に関する通報・相談窓口
その他、以下の点を重点的に取組む
相談支援専門員初任者・現任者研修のカリキュラムの一部である「インターバル」を活用し、個々の相談支援専門員と直接ケース検討を行なうことでスキルアップを図り、後方支援を充実させる。
地域包括支援センター・ケアマネジャー等高齢者支援分野との勉強会を継続し、各々の制度理解とともに、8050問題や障がいと介護保険の併用ケースに対応できる相談支援体制を構築する。
総合相談連絡会など地域との連携会議を通して、基幹センターの役割や障がいの理解、本人主体の支援についての周知啓発を行なう。
増加している精神障がい者の相談対応として、引き続き「訪問看護ステーション・といろ」の協力を得てケース相談を実施する。
(2) 指定相談支援事業(特定・一般・障がい児相談支援)
昨年度に引き続き、機能強化加算Ⅰならびに主任相談支援専門員配置加算、各種加算を申請し、収入の増加を図る。
(3) 地域自立支援協議会
地域自立支援協議会の運営委員会をはじめとする各部会には、積極的に参加し自立支援協議会の活性化を図り「西淀川区長と地域自立支援協議会の意見交換会」を定期的に継続して開催することで、区内の障がい児・者にとっての住みやすい街づくりを目指す。

2. 居宅介護事業所(居宅介護、行動援護、移動支援)の運営
グループホームへのヘルパー派遣
法人内生活介護事業所と連携し、計画的に派遣を進める。特に令和7年度からは、新築されたセンターハウス的役割を担うグループホーム利用者への派遣が始まるため、今まで以上に、法人内の関係者、法人外の医療関係者(医師・看護師等)や、ケアマネージャーとの連携を強化し、支援内容の確認と調整を行なう。

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